店舗環境は必ず変わります。
これは自店ではどうすることもできない外部要因です。
しかし、それを事前に確認していくルールをつくると怖くはありません。
一番怖いのは、現状の状態、そのものに何も感じないことです。
皆さんのお店も再度、向かい側の歩道からや、時間帯別に確認してください。
さて、今回は実際にお店に入ってからのお話です。
お客様が興味をもって入られたお店でどのようなことをお客様にアプローチしていくと、今後の集客につながるかです。
つまり、入店されてから帰られる時に期待以上の価値、満足感を与えられることができるかどうかです。
そのなことはわかっているよと言う声が聞こえてきそうですね。
この期待以上の価値をどのようにするかですが、皆さんは自店の良さをどのように出しておられますか。まず自店の良さって、わかりますでしょうか。結構、難しいものですよね。
材料から、調理法、盛り付け、食べ方等、それに合うお酒やワイン、お茶、お水、氷等、またサービスとしてライブ感ある提供をしたり、簡単なレシピを渡したり、持ち帰り用の商品を充実させたり、といったように少し考えるといろいろでてくるかもしれません。
それらをすべて表現していこうということです。
お客様は店内にいる時にすべてのお店の良さを確認しているわけではありません。
滞在時間がおよそ昼の場合だと、早いお店で20分、普通で30分�40分でしょうか。
夜だと長くて1時間以上になりますが、夜のお店は来店頻度がその分低くなるので、接触機会は低くなりますね。その機会にどれだけのことが伝えられるでしょうか。
もちろん、メッセージ性、個性の強烈に強い料理が自店にあればよいのですが、そう簡単にそのようなものもございませんので、いろいろな料理・サービスの総合力をどのようにお客様に確認していただくかです。
ここで、まずお客様が自店を体感される要素を因数分解してみましょう。
※因数分解って中学で習いましたね。数式をバラして、簡単にするやつですよ。
それを、自店に当てはめてほしいと思います。
たとえば、ドア→入口の壁→店内全体→店員のユニフォーム→店員の挨拶→、、、→等々
お客様が体感する工程を考えてみてください。
これは店の形態によって違いますので、自分の店のお客様になったつもりでイメージしてみてください。いろいろ気づきますよ。
その工程毎にお客様が何を感じるのか、ここが大切です。
見た目というより何を感じるかです。
まさに体感するという言葉がいいと思います。
これを実践するために、最近のファミレスでも入ってすぐのところに店のポリシーボードを掲げ、自店の店長やスタッフの紹介、それにおすすめ商品の特徴が掲示していますし、名札の掲示や、ユニフォームも凝っていますよね。至る所にその店を感じるところがあり、雰囲気を楽しむことができるようになっています。
繁盛店に入ってみると、更にその仕組みがよく分かります。この戦略を結構されているところが多いですよ。
一度、すごく繁盛している店で観察してみてください。
プロセスを考えて店を見てみると気づくことがあると思います。
あるお店の事例ですが。
カウンターだけの12席程度の本当に小さな日本料理のお店では、入った瞬間に品を感じるところがあります。そこは1つ1つのカウンターの席に小さなお花をすべて飾っています。
そして、簡単な店主のあいさつ文の手紙が添えられ、注文前には少し出身や好みを聞いてこられます。それもすごく自然で流れています。この空気感は凄いですね。
ひとりひとりのお客様を非常に大切にしていることがわかります。食を楽しむということはこういうものかと学ばされます。店の大小は全然関係ありませんので、是非、自店の良さを体現してみてください。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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