「たとえ小さな家族経営のお店でも地域密着で集客する取り組み法」
みなさんチョット考えてみてください。
もしお客様の来店回数が下がってきた、また客単価が少し下がってきた。こんな場合はどう考えたらよいでしょうか。まずお客様が来ないということは何かが劣っているからです。
来店動機をお客様に与えていないからです。また何かが店でできていないからです。
その何かはその店の状況によって変わりますが、まずは自店の料理、そしてサービスを問題視してください。
必ず原因があります。無いことはありえません。
すべて結果として客数、客単価という数字で表せます。数字は本当に正直だと思います。
そして恥ずかしいですが、原因をお客様に聞いてみてください。 答えは、すべてお客様からしか返ってきません。
このサイクルをうまく回している小さなお店の事例があるのでご紹介いたします。
ある小さな親子2代の中華ラーメン店のお話です。
※(カウンター10席程、4人掛けテーブル2つ)
このラーメン店の近隣には某○将という中華大衆系のお店ではかなりの力をもった店舗が出店され、また真向かいには安くて評判の良いファミリータイプの鳥料理のお店、更に輪をかけて、チェーンの焼き肉店も出店されるという周りに大型郊外店が軒を連ねる状態の立地になりました。
本当に囲まれている状態になっています。
一時、確かに多少のお客様は流れたと思いますが、その様な中でも長年の家族経営でシッカリと商いをされています。
では、なぜ、できているのかそれはまぎれもなく地域密着型で生き抜いているからです。
その地域密着型とは何か、
1番 細かい気の利いたサービスを行っていること
2番 料理の味が変わらないこと(変わっているかもしれませんが、それが分かりません。)
3番 配達サービスができていること。
4番 いろいろ味にも注文がつけられること。
5番 接客と会話を楽しんでいること。(リサーチも兼ねて、これが一番かもしれません。)
このような家族経営の小さなお店でも配達に行った先や、空いた時間は割引チケット、新メニューの紹介案内等をコマメに配布しておられます。
チョットとした店の情報も配達時にお話しされます。今日は○○の仕入れが安かったので少し○○を多めに入れておりますとか。冷めたら○○してお召し上がりくださいとか。気の利いた一言と、非常に元気になる笑顔で対応してくれます。
電話で出前を注文しても、名前を言えばすぐに分かってもらえます。
相手の家族構成を考え、小さなお椀や、取り皿も持ってこられます。
そのために訪問されれば、家族の話題や近況を聞かれてきます。
もちろん、料理のこともさり気なく聞いてこられます。でもなじみですので、気軽に会話ができます。(ココが重要です!)
それらすべてが、お客様の為に頑張っている姿勢であり、すごくうまく伝わってきます。
飛びぬけて旨いという店ではないのですが、店の心意気を最大限出している取り組みを感じられます。頼まないと何か寂しい、慣れ親しんでいる店の存在感を感じさせられるようになっています。
特に、学問的にマーケティング論等ということではないのですが、商いを正しく、真っ当にやる中で、いろいろな取り組みが自然発生的にできてきたのだと思います。すべてが実践の中らから生まれてきたものですので、重みを感じさせられます。
強さをどこに持つのか、再度皆様のお店でも考えてみてください。
小さな店の取り組み1つ1つが強みとなっていくと思います。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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