「小さな地域密着型店舗でやれる戦略。立地が悪いが商品力で勝負! 頑張るお蕎麦屋」
皆さんのお店は、どのような立地にあるでしょうか。
店を決められる時には競合店や通行量、それに一番は、家賃を判断して店舗を決められたと思います。大抵はそうだと思います。
どうしても投資効果を考えないといけませんから。
でも、立地が悪くても、本当にその店の商品力があれば、人は行かずにはいられないようですね。口コミも当然広がっていくと思います。そんなお店のやり方を少し紹介したいと思います。
さて、このお店は駅から歩いて10分のマンションの下に位置し、幹線道路からは少し入ったところにあります。席数は20席程度で、そんなに大きくはありません。
ただ問題は、隣に大型の麺類チェーン店が出店していることです。ランチェスターの法則でいうと、完全に敗北状態です。
更に駐車場が2台と店舗前にあるのですが、非常に止めにくい状態の店構えです。看板もとても小さいので、車では見えづらいです。その店の存在を予め知らないと大抵は通り過ぎてしまうという、店構えでもあります。
でも、そこのお蕎麦屋さんの限定蕎麦はとても味があります。盛り蕎麦は、生で食べ、塩で食べ、そして汁で食べるという3段階の食べ方で、とても通な感じがして、満足感があります。※塩自体も凝っており、こだわりをもっております。蕎麦湯も独特のトロみがあり、濃厚感を感じます。
その他にも、お蕎麦屋さんですが、天ぷら、卵焼き、漬物と他の料理も単品でいただくと絶品です。普通の店との違いを感じさせられます。
以上の内容でも十分にこのお店の魅力を感じてしまいますが、店内では、食べ方の説明を丁寧にされますし、接客に関してもドアの開け閉めや、お出迎え、お見送りを女性スタッフがしていただけます。
加えて、皿にも凝っておられ、1皿1皿が芸術感をもっており、商品力を更にグレードアップさせられます。確かに単価的には盛り蕎麦は1000円以上しますが、その価値は十分にあります。
そして、晩に来店されるお客様は蕎麦と他の単品メニュー、それにお酒も飲まれていかれます。断然単価は高くなっています。でも、一度でも行くと、その商品力のパワーや店の印象づけを決定的にさせられてしまいます。どれも強引は手法は一切されていません。
ただ普通に、だたスマートに、さりげない空気感をもって気持ちを込めて対応されています。
口コミで増えているそうですが、口コミを発生させやすい商品の存在感、それに接客の基本提供等、基本の王道を誠実に行っているお店であります。是非、商品力のこだわりと、基本の”おもてなし”というところを見直してみてはどうでしょうか。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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