「あるお寿司屋さんの販促管理」
あるお寿司屋さんは駅前の商店街に引っ越され今年で2年目になります。
もう20年ほど前から市外で寿司店をされており、今回良い物件があったのでこの立地に引っ越されたようです。
店頭には持ち帰り用のお寿司を売られ、店内はカウンターに8席、奥にテーブル席が2つあるという小さな店の基本形のようなお店です。
店主さんと気立ての良い奥様、それにパートの女性がお一人おられ、テキパキと仕事をこなされております。
今回お邪魔したのは、2回目であり、2週間前に一度近隣調査とヒアリング、店舗調査で事前リサーチをしております。
その結果を踏まえて、コンサルティング提案を行いました。
まずは現状の店舗診断から課題を洗い出し、看板からPOP、旗の位置等、業界の記事や他の業態店舗の参考事例の写真を紹介しながら、今回の提案内容を説明していきました。
何よりも大阪で港が近いところなので、鮮度感を出す為にも、トロ箱や木札、大漁旗等、港イメージが付きそうなPOPと看板を提案しました。
更に、仕入や港に行って買い付けた魚や貝の写真を撮り、それを大きく店頭に掲げたり、自店の日々の取り組み(仕込みの様子)を店頭で紹介するようにアドバイスしました。
また、一番商品を作る必要があり、地域の地名をつかって○○寿司といってオリジナルの寿司を作っていただくようにお願いしました。
例えば、稲荷寿司や巻き寿司、チラシ寿司でも良いので、演出の仕方も出せる寿司モデルを一度お考えいただきたいとお話しました。
もちろん、それぞれの人気店の写真や資料をお渡しし、検討しやすいように促しました。
店主様、奥様と一緒になって聞かれ、これはすぐにやりますと言った ことを言われていたので、一歩ずつですが進化されると思います。
このような小さなお店ではPRする、演出するといった視点がどうしても弱くなっています。単に商品が良ければ良いといった思考になり、発信力が落ちてしまいます。
ですから、1日の内、販促の時間を必ず取り、日替わりの手書きメニュー等訴求感あるPRの仕組みを取り入れていただくようにお願いしました。
寿司自体の味は確かなので、後は店のオリジナル性、独自性を自分で創意工夫しそれを鮮度感ある打ち出しを行い、日々発信していってほしいと思います。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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