「チェーンでも生まれ変わった定食屋」
よくチェーンのお店はどこも同じ商品でつまらない、また反対に、同じ味、商品だからこそどこに行っても安心して食べられる。といった、意見が別れる場合はよくあることです。
これはその時のお客様のニーズに左右されるのでなんとも言えませんが、大きくはやはり変化、差別化しないと生き残れないと思います。流行っているチェーンは、チェーンで展開する店舗も数年後、ドミナントと他店の業態店舗を分析して業態転換されます。
つまり変化が前提になっています。
私も、毎日いろいろなところで食事をしますが、ある会社にお伺いすると、いつも同じ定食屋さんで食事をしています。
その定食屋さんはいわゆるチェーンのお店で、すべてがチェーン オペレーション化されています。商品はもちろん、サービスも画一的になっています。
その店には出来てからもう3年くらいは行っていると思います。しかし、最近では、駐車場での車の数や来店客数をみると1年前から明らかに客数が下がっているのは確認できます。
この店も変化をかけないと見捨てられるなと思っていたところですが最近では、次のようなことをやり始めました。
アンケートのお願いを声掛けでやっていました。(昔はテーブルに置いているだけ)
お客様がいると出来たての商品を後入れ先出しで提供されていた。それをお客様にPRしていた。(昔は、お客様が取ろうとしても、出来たての商品があるのに何も言わなかった。)
ごはんの大盛りが、本当に大盛りになっていた。(昔は、並とあまり違いがわからなかった。最近極端に差がわかるようになった)
商品の盛り付け方が若干変わっていた。(昔は、単に器に入れているだけ、盛り付けという概念は全くと言っていい程なかったが、最近は形に意識が入ったことがわかった。)
そして、一番は、お味噌汁の具と量が器一杯になるまで入れられていた。(昔は、器の6分目までしかなく、物足りなさを感じていた。)
少し気になった点で、これだけのことがわかってきました。おそらく、もっといろいろな料理を食べると更に発展的なことが分かってくると思います。
確かに上記のようなことはコストアップにつながり、利益を圧迫し、もし、それを少しでも減らすと、今度はもっと客離れを引き起こすことになることは考えられます。
ただ、定食屋さんも来ていただいてナンボの商売です。お客様が来なければ廃棄の山です。飽きられないための方策として提供方法を変えていくのは良いと思います。
何度も繰り返し、変化改善を行い、どこまでそれに対応できるかで店舗力が決まると思います。
最近、お蕎麦屋さんのオーナーと話しをしておりましたが、そのお店も温冷で10点ばかりの商品メニューを提供していますが、ここ数年間に何回も商品の改善、改編を繰り返してきて、今に至っているとおっしゃっていました。
また更に来年も改善を重ねていきますと言われたのが印象に残っています。流石だと思います。プロとしての仕事は基本は押さえつつも、変化対応に尽きると思います。
是非皆さんもお店の定番のメニューを再度、見直していってください。新しい発見があると思います。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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