あるリフォーム店のお話です。
このお店ではお客様データとして数千件の顧客データを管理されていました。
なぜそんなに集まっているのかというと、失客したお客様のデータも全て網羅されているのです。
そして、営業方法としては、チラシの反響営業はされていません。
行っておられることは1年、2年、3年といった定期的な点検作業の訪問を確実に行い、且つ、今までのデータをソートして、風呂やトイレ、台所等、水廻りの対応年数を分析して、最適なDMをニーズのあるお客様に送付されます。
要は、ニーズを持っている最適なお客様に最適な情報をお送りされています。
これを作り上げるためには、営業マンの綿密なヒアリングが必要なです。更にスゴイことは、社内のデータベースで自動的に毎月データがアップされるところです。
大手の通販会社やネット企業のマーケティングデータベースであればある程度のことはされていますが、小さな町のリフォーム店でここまでされているのは立派です。
これは会社で大切な顧客情報を最大限生かせるためにどうすればよいのか、みんなで一生懸命に考えて、試行錯誤を繰り返し作り上げてこられた成果なのです。
点検も毎日、今日は誰それの外装工事をしたお客様が1カ月点検であるということをリストで出て、確認できるようにされています。こうなれば忘れようがありませんね。
お客様データをなおざりにして、ずっとそのままの会社も結構多いものです。大変もったいないことです。
この会社では、継続的な営業を毎月行うことで、紹介も増え、比較的安定した受注を確保されています。
さすがに東日本大震災で資材が止まった時は対処できませんでしたが、それでもほとんどのお客様は待っていただき、現在でも順調に工事をされています。
我々は日々の取り組みの中でどれだけ目に見えないダイヤモンドや金を捨てているのでしょうか。お客様のことを考え続けると視点が変わっていくような気がします。
※ビジョナリーソリューションズのメルマガ・ブログ・情報誌等で掲載されたものを編集しているため話し言葉になっていることをご了承下さい
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